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2013年12月5日木曜日

レオンベルガーの子犬の飼い方のポイント


・レオンベルグ市の紋章のライオン
 レオンベルガーは、ドイツ南東の都市レオンベルグ市に住んでいたハインリッヒ・エシック氏が、レオンベルグ市の紋章のライオンに似ている犬を作ろうと考え、1846年に作出された大型犬です。

 ニューファンドランドやセント・バーナード、グレート・ピレニーズなどが交配に用いられました。
 牧畜犬として飼育されていましたが、優れた見張りの能力を評価され、オーストリアやイギリス、フランス、イタリアなどの王室でも飼われていました。


・穏やかで、人と一緒に過ごすのが大好き
 レオンベルガーはおとなしく、ゆったりとして、優しく穏やかな性格です。
 人や犬に対しても、とてもおおらかで、小さな子どもの遊び相手も、安心して任せることができます。明るく陽気で、愛情深く、人と一緒に過ごすことが大好きな犬種です。

 レオンベルガーは飼い主には大変忠実ですが、自分で状況を分析して判断することができる賢さがあります。見知らぬ人や犬などには用心深くなり、飼い主を守るためには、勇敢に立ち向かうこともあります。しかし、日常生活の中で、飼い主に対して攻撃的な態度を見せることはなく、しつけもしやすいので、番犬としては最適な犬種です。


・子犬のうちから、しつけをして最高のパートナーに!
 レオンベルガーは頭のよい犬種で、学習能力も記憶力も優れているので、しつけをすればするほど賢く、飼い主の希望に沿った犬になります。
 飼い主に対して服従の気持ちがあるので、忠実に、飼い主の希望に応えようと努力してくれます。子犬のうちから、「こんな犬になって欲しい」と願いながら、積極的にしつけましょう。


・指の間の皮膚が水かきに発達!
 レオンベルガーのようにスタミナのある犬種の飼い方では、毎日たっぷりと散歩や運動をさせてあげることが大事です。また、指の間の皮膚が水かきのように発達していて、泳ぎが得意なので、水遊びをさせてあげるのもよいです。
 耳のお手入れとブラッシングが欠かせないので、子犬のうちから体中を触られることに慣れさせる飼い方をして、お手入れをさせるようにしつけましょう。

チベタン・テリアの子犬の飼い方のポイント


・チベットで幸福を招く守護犬として大切にされていた犬種
 チべタン・テリアは紀元前から存在していた、古い犬種で、チベットのロストバレーのラマ教の寺院で繁殖されていました。
 寺院では、「チべタン・テリアが逃げてしまうと幸せも逃げる」といわれ、神の使いとして神聖化されていたため、厳重に管理され、飼育されてきました。

 しかし、14世紀に起きた大地震で道が閉ざされ、チべタン・テリアの消息も不明になってしまいました。1920年にロストバレーを訪れたインド人医師が、チべタン・テリアを入手し、イギリスに持ちかえったことにより、世界に知られるようになりました。チベットでは、「ドーキ・アプソ」と呼ばれています。


・「テリア」とは血縁関係がない
 チべタン・テリアはその当時、テリアのようなサイズだったことから、テリアという名前がつきましたが、全く血縁関係はありません。
 チベット寺院で門外不出の犬として飼育されてきたため、純粋性が保たれており、性格面の改良だけで、現在に至ります。


・明るく、愛きょうがあり、穏やかで優しい
チべタン・テリアは明るく、愛きょうがあり、活発でありながら、穏やかで優しい性格です。飼い主にとても忠実な反面、見知らぬ人や犬に対しては用心深く、強い警戒心を抱くところがあります。子犬のうちから、人や犬に慣れさせる飼い方を心がけて、あまり用心深くなりすぎないように、しつけましょう。


・頑固でマイペースなところも…
 チべタン・テリアは洞察力があり、適切な状況判断ができる賢い犬種です。
ただし、頑固でマイペースなところがあるため、飼い主の命令であっても、融通を利かせないことがあり、あまり愛想のないところがあります。
 甘やかし過ぎる飼い方をしてしまうと、無駄吠えがひどくなる場合があるので、
子犬のうちから、最低限のしつけはしっかりをするようにしましょう。

 もともと遊牧民が飼っていた牧畜犬なので、身体能力は高く、運動量も多いので、毎日散歩や運動をしっかり行う必要があります。
 また、子犬のうちから体中を触らせることに慣れさせる飼い方をして、お手入れがしやすいようにしつけましょう。


アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの子犬の飼い方のポイント


・改良されて穏やかな性質になった、元闘犬
 アメリカン・スタッフォードシャー・テリアはアメリカ原産の闘犬です。
 19世に、イギリスのスタッフォードシャー・ブル・テリアをアメリカに輸入し、マスティフ系の犬やアメリカン・ブルドッグと交配させ、獰猛な性格に造り上げました。1900年にアメリカで闘犬が禁止されると、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの攻撃性を抑える改良が行われましたが、闘犬愛好家の反発を買いました。その結果、闘犬の性質を別犬種として発展させたピット・ブル・テリアと、ペットタイプに改良した、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアが生まれました。闘犬として使用する場合、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアであっても、アメリカン・ピット・ブル・テリアとして取り扱われます。


・飼い主にのみ忠実な、飼い方の難しい犬種
 アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは改良されたとはいえ、大変独立心旺盛で、飼い方が難しい、攻撃的な性格の大型犬です。
 飼い主にのみ忠実で、フレンドリーで愛嬌のあるところも見せます。
 アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは小さい子どもや年配の方がいる家庭、または犬を飼うのが初めてであったり、大型犬のしつけに慣れていない家庭では絶対に飼ってはいけない犬種です。


・子犬のうちから、徹底したしつけが必要!
 アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの飼い方で重要なのは、神経質な性格にならないよう、子犬のときから人や犬に慣れさせ、社会性を身につけさせるしつけを必ずすることです。
 また、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアのような大型犬をわがままに育ててしまえば、誰も手が付けられなくなってしまうので、コミュニケーションをしっかり取りつつ、一貫性のある、わかりやすいしつけをするようにします。

 アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは大変力が強いので、子犬のうちから絶対に飼い主を引っ張る癖をつけさせないために、散歩の時はリーダーズ・ウォークのしつけを徹底しましょう。難しい場合は、きちんとしつけるために、調教師やドッグトレーナー、訓練所など専門家に相談してみましょう。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの子犬の飼い方のポイン


・白いジャーマン・シェパード・ドッグ
 ジャーマン・シェパード・ドッグに、白色の子犬が生まれることがあり、子犬に問題がないものの淘汰され、ショーでは犬種規定外の扱いを受けていました。
 一部の愛好家が血統を守り、アメリカやカナダで繁殖されたものが、スイスに輸入され、改良の結果、ホワイト・スイス・シェパード・ドッグとなりました。
日本では2004年に、新犬種としてJKCに登録されました。


・ジャーマン・シェパード・ドッグよりも穏やか
 ジャーマン・シェパード・ドッグの欠点を改良して、繁殖させたため、ジャーマン・シェパード・ドッグよりも穏やかな性質です。
 ホワイト・スイス・シェパード・ドッグは、見知らぬ人や犬に対しては、攻撃的な行動を取ることは少なく、子どもに対しても穏やかに接することが出来ます。

 家族に対しても大変従順で、問題行動はあまりないでしょう。
 しかし、子犬のうちに様々な経験を積ませて、神経質だったり、臆病な性質ににさせないようにすることは大事です。子犬のうちから、人や犬に積極的に触れさせる飼い方を心がけ、社会性を身につけさせましょう。 


・子犬のときから、しっかりとしつけを!
 警察犬などととして働く、ジャーマン・シェパード・ドッグと同様に、大変優秀で、賢いホワイト・スイス・シェパード・ドッグですが、適切なしつけをしなければ、その能力は活かせません。子犬のときから、きちんとしつければ、かなり高度な事柄でも、軽々こなすことができるようになります。

 飼い主は毅然とした態度を取り、一貫したしつけをする必要があります。
 きちんとしつけるためには、調教師やドッグトレーナー、訓練所など専門家に子犬のしつけを相談することも検討しましょう。


・たっぷりの運動と知的な遊びを
 ホワイト・スイス・シェパード・ドッグは運動量が多いこととあわせて、知的な訓練も喜ぶ犬種です。毎日しっかり散歩や運動をさせる他に、知的な刺激のあるゲームやトレーニングも生活に組み込んだ飼い方を工夫しましょう。また、仕事をするのに喜びを見いだすような犬種なので、仕事や役割を持たせるのもよいでしょう。

 子犬のうちからか体を触ることに慣れさせる飼い方をして、お手入れがしやすいようにしつけましょう。

アラスカン・マラミュートの子犬の飼い方のポイント


・エスキモーのマラミュート族のそり犬
 アラスカン・マラミュートは北極のそり犬としては最古級の、2000~3000年ほど遡れる歴史をもっています。シベリアン・ハスキーとよく似ているため、混同されることが多いのですが、アラスカ西部のエスキモーのマラミュート族が狩猟や漁業、そり引きに使用するために飼育していた犬種です。


・穏やかで、人が大好きな犬種
 アラスカン・マラミュートはオオカミのような強面の容姿をしていますが、性格はとても穏やかで、温厚で、小さな子どもにも優しく接することが出来ます。
 人が大好きで、飼い主に対して忠実で忍耐強く、とても献身的で、いつも飼い主と一緒にいたいと思っています。


・独立心が旺盛で、頑固な一面も…
 アラスカン・マラミュートは飼い主への忠誠心が強く、物静かですが、独立心が旺盛で、頑固な一面もあり、しつけが難しい場合もあります。
 遊びが大好きで、なによりも飼い主と一緒にいることに喜びを見いだす犬種なので、子犬のころから、飼い主との遊びや一緒に過ごす中で、しつけをしていくのが効果的です。


・たっぷりの運動で、ストレスをためさせない飼い方を
 アラスカン・マラミュートはいつも飼い主と一緒にいたいと思っている犬種なので、留守番が長いとストレスが溜まって、室内で、破壊的なイタズラをすることがあるようです。子犬のころから甘やかしすぎず、一貫性のあるしつけをしていきましょう。
 また、極寒の地でそりを引く犬だったため、パワーに溢れており、散歩や運動が足りないことでも、ストレスがたまってしまいます。

 毎日の散歩や運動はたっぷり行うようにしましょう。雪ぞりを引かせたり、重い荷物を運ばせる運動もよいです。特に、留守番をさせる時には、たっぷりと散歩や運動を済ませてから出かけるようにしましょう。
 寒さには強い犬種ですが、暑い季節には、熱射病対策をして、室内などで涼しく過ごさせてあげるなどの配慮が必要です。また極寒仕様の被毛は毛量も多く、定期的にむだ毛を取り除く必要があるので、子犬のうちから体を触られることに慣れさせる飼い方をして、お手入れをしやすくしましょう。

アイリッシュ・ウルフハウンドの子犬の飼い方のポイント


・大飢饉で絶滅しかけた、オオカミ狩りの犬…
 アイリッシュ・ウルフハウンドは全犬種中最大の体高を持ち、オオカミより足が速く、唯一、単独でオオカミを倒すことができる犬種と言われています。
 紀元前273年には存在し、紀元前14~15世紀ころにアイルランドに渡ってきてから、オオカミと戦うために大型化が図られたと考えられています。
 アイリッシュ・ウルフハウンドは、オオカミやキツネ、イノシシ狩りで活躍していましたが、アイルランドからオオカミたちが姿を消して行き、また、19世紀には大飢饉もおこり、絶滅の危機に陥りました。

 1862年にアイリッシュ・ウルフハウンドの愛好家が、生き残っていたアイリッシュ・ウルフハウンドにボルゾイやグレート・デン、ディアハウンドなどを交配させて、個体数を増やし、復活することができました。


・超大型犬でも、気性は穏やか
 アイリッシュ・ウルフハウンドはJKC規定ではオスの体高81~86cm、体重54.5㎏以上が理想とさる超大型犬です。
 気性は優しく穏やかで、思いやりがあり、小さな子どもとも仲良くすることができます。おおらかな平和主義のために、番犬や護衛犬には不向きなほどです。
 控えめな性格で、的確な状況判断ができ、しつけにも意欲的に取り組む賢い犬なので、飼い方自体はそれほど難しくはありません。

 ただし、超大型犬のアイリッシュ・ウルフハウンドの飼い方で重要となるのは、必要とされる十分な食料とスペース、豊富な運動量とそれに付き合うための時間などをきちんと確保することです。


・子犬のしつけと運動はしっかりと!
 アイリッシュ・ウルフハウンドは超大型犬なので、子犬のころから、基本的なしつけをしっかり行いましょう。

 また、アイリッシュ・ウルフハウンドは運動能力が高い犬種なので、散歩や運動は子犬のころから毎日たっぷりと行ってください。十分な広さのある土地で自由に走り回る運動ができること、屋内でのびのびとできるスペースがあること、足をのばしてゆっくり眠れる温かく柔らかい寝床があることなど、ストレスを感じずに暮らせる環境をととのえてあげる事が、飼い方の基本です。

レークランド・テリアの子犬の飼い方のポイント


・キツネ狩りの犬
 レークランド・テリアは、レークランドと呼ばれるイギリスの湖水地方で、キツネ狩りをしていた犬種です。山岳地帯の岩の間に入り込んでキツネを追える、狭い肩幅と、狩りで長く走り回っても疲れない、長い脚が特徴の小型犬です。
 フォックスハウンドが作出されるよりも前に、キツネ狩りをしていたといわれ、数百年の歴史を持つ古い犬種です。


・明るく、飼い主に忠実
 レークランド・テリアは明るく、陽気で、ふざけることが大好きな性格で、とてもエネルギッシュです。飼い主に対してはとても忠実ですが、洞察力が鋭く、飼い主の態度を見極めることができるので、一貫性のある態度を取るようにしましょう。


・テリア気質がとても強い
 レークランド・テリアはテリア気質が特に強く、気性が激しく、攻撃的な面をもっています。自分より大きな相手に勇猛果敢に挑んでいく、怖いもの知らずなところや、自分から戦いを挑んで行くような負けず嫌いなところがある犬種です。
 レークランド・テリアには、子犬のうちに、「吠えない」「噛まない」といったしつけをきちんと教え込む必要があります。

 また、散歩中にほかの犬が近づいてきたら、すれ違いをさせず、しっかり「マテ」をさせて、押さえこみ、相手の犬が通り過ぎるのを待ってから、歩きだすくらいのしつけが必要です。子犬のときからの飼い方の積み重ねが、一生を左右するので、厳しくきちんとしつけましょう。
 安全な場所で思いっきり走り回らせるなど、しっかり運動させてストレスをためさせない飼い方が、攻撃性を抑えることにつながります。


・気まぐれで飽きっぽいので、短時間のしつけを根気強く続けて
 レークランド・テリアは賢い犬種ですが、飽きっぽく気まぐれな性格で、しつけをするのが難しい犬種です。しつけに一貫性がなかったり、長く、しつこかったりすると、すぐにやる気をなくし、簡単に放棄してしまいます。
 しつけは、短時間に集中して興味をもてるに工夫し、メリハリをつけながら、根気強く続けましょう。

 被毛のお手入れがしやすいように、子犬のうちから体を触らせることに慣れさせる飼い方を心がけましょう。

2013年12月4日水曜日

プチ・ブラバンソンの子犬の飼い方のポイント


・ブリュッセル・グリフォンとベルジアン・グリフォンの短毛種
 ブリュッセル・グリフォンやベルジアン・グリフォンは、元々はネズミなどの害獣駆除のために作出され、平民に飼われていましたが、上流貴族たちの抱き犬として可愛がられるようになりました。当時の貴族社会では短吻種の犬がブームだったため、ブリュッセル・グリフォン、ベルジアン・グリフォンとパグなどが交配されたことで、生まれた短毛種がプチ・ブラバンソンです。

 現在でも、各国のケネルクラブによって、ブリュッセル・グリフォン、ベルジアン・グリフォン、プチ・ブラバンソンの取扱いは異なり、アメリカやイギリスなどでは、同一犬種のカラーバリエーションとして公認登録していますが、日本のJKCにおいては別犬種として公認登録しています。


・明るく活発で、愛嬌があるが、警戒心が強い
 プチ・ブラバンソンはは明るく陽気な性格で、愛嬌があり、活発で、貴族の抱き犬だったこともあり、飼い主にはとても従順です。

 しかし、見知らぬ人や犬に対しては、警戒心が非常に強く、神経質なところを見せ、吠えかかることがあります。
 こうした問題行動は、子犬のころから人や犬に慣れさせる飼い方をして、社会性を身につけさせることによって、抑えることが出来ます。


・独立心が旺盛で、プライドが高い
 プチ・ブラバンソンは独立心が旺盛でマイペースな性格で、プライドが高く、しつけが難しいところがあります。
 活発な性格なので、子犬のころから遊びを交えながら、しつけをすると効果的です。


・温度管理と体重管理に注意した飼い方を
 プチ・ブラバンソンは短吻種なため、暑さには非常に弱いのですが、短毛種なので、寒さにも弱い犬種です。冬の外出時には洋服を着せてあげるとよいでしょう。
 また、太りやすく肥満になりやすいので、子犬のうちから適正な食事量と運動量に配慮した飼い方を心がけましょう。

ブル・マスティフの子犬の飼い方のポイント


・マスティフとブルドッグの割合は、6:4
 ブル・マスティフはイギリスのイングランド原産で、1860年代ころから、オールド・イングリッシュ・ブルドッグとイングリッシュ・マスティフを交配させて、作出されました。イングリッシュ・マスティフが絶滅の危機に陥った際は、逆にブル・マスティフが交配に力を貸したといわれています。
 純血種同士を交配させたというよりも、この二種のみを掛け合わせて、マスティフ6、ブルドッグ4の理想的な割合の犬種を作り出したようです。


・侵入者を殺さずに捕らえ、確保する護衛犬
 ブル・マスティフは農場や猟場の番人の護衛として、侵入する不審者や密猟者を捕えるために、作出されたため、強いアゴで主人がくるまで侵入者を確保するように、しつけられていました。イングリッシュ・マスティフ譲りの力強さと、オールド・イングリッシュ・ブルドッグ譲りの獰猛性が備わったブル・マスティフは、1871年には「ライオンと戦った」という記録もあり、第二次大戦中は軍用犬として使われました。


・物静かで温和な家庭犬で、番犬に最適
 現在のブル・マスティフは凶暴性が取り除かれていて、逆に特別な訓練をして教えない限りは、攻撃性はありません。とても物静かで、温和な性格で、心を許した飼い主には、甘えてくるほどです。
 しかし、普段はとても穏やかなブル・マスティフですが、大事な飼い主や仲間に危機が迫れば、勇猛果敢に立ち向かい、守ろうとする、頼もしい番犬としての素質を持っています。


・子犬時代の飼い方で、一生が決まります
 現在のブル・マスティフは大変飼いやすくなったとはいえ、闘犬の素質があることを忘れずに、子犬のうちからしっかりしつけをしなくてはなりません。
 子犬のうちからしつけをすれば、忍耐強い犬になり、ほかの犬種の犬と比べても問題行動のない犬として、穏やかに暮らすことができます。

 厳しい態度を保ちながら、深い愛情を示す飼い方ができる人に向いた犬種です。
 激しい運動は必要ありませんが、きちんと犬を制御できる力のある人が散歩につれていくことや、子犬のうちから引っぱり癖をつけないことなど、力が強い大型犬の飼い方を家族できちんと学び、協力してしつけましょう

ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダールの子犬の飼い方のポイント


・漆黒の被毛が美しい犬種
 ベルジアン・シェパード・ドッグは、地域や特徴によって4タイプに分かれ、ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダール、の他に黄色やフォーン(小鹿の茶色)と黒の混色のタービュレン、短毛のマリノア、針金のような巻き毛のラケノアがいます。
 ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダールは、外見の美しさを重視したため、グローネンダール「村で一番の美女」といわれていた、グローネンダール城主の愛犬が、犬種改良に貢献したそうです。


・明るく、陽気だが、繊細で気難しい面も…
 ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダールは明るく、陽気な性格でとても活発な一方で、心が繊細で、少し神経質なところがあります。
 子犬のうちから見知らぬ人や犬に慣れさせる飼い方をしておかないと、神経質な性格が強まり、攻撃的な犬になってしまう場合があるので、注意が必要です。

 ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダールは、飼い主に対してとても忠実で、物覚えもよく、子どもとも仲良くすることができますが、感情が繊細で神経質なため、賑やかな性格の小型の犬や猫とは相性が悪い場合があります。
 他の犬や動物との多頭飼いのような飼い方を考える場合には、注意が必要です。


・愛情をもってしつけ、子犬と信頼関係を築く
 ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダールは感受性が鋭いため、乱暴に扱われたり、厳しすぎる叱り方をするような飼い方では、心が傷ついてしまい、しつけが逆効果になる場合があります。
 子犬のときから、しつけには愛情を持って、温かい気持ちで接するようにしましょう。


・牧羊犬の飼い方の基本は、十分な運動量
 ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダールは身体能力が高いので、運動不足でストレスが溜まらないように、毎日たっぷりと散歩や運動をさせる飼い方をしてあげるようにしましょう。アウトドアも一緒に楽しめるので、子犬のうちに呼び戻しのしつけを必ずしておくようにしましょう。

 また、美しい被毛を保つためにも、子犬のうちから体を触られることに慣れさせる
飼い方をして、お手入れをしやすくしつけましょう。

プチバセット・グリフォン・ヴァンデーンの子犬の飼い方のポイント


・山野では悪魔、家の中では天使
 プチバセット・グリフォン・ヴァンデーンは、フランスのバンデーン地方原産の犬種です。グラン・バセット・グリフォン・バンデーンを小型化して作出され、ブリケ・グリフォン・バンデーンとは兄弟種にあたります。
 バセット種はウサギなどの猟に使われた猟犬で、抜群の運動量、鋭い嗅覚を用いて、確実に獲物を捕えることから、「山野では悪魔、家の中では天使」と称されていました。ウサギたちにとっては「バセットに狙われたら逃げられない」悪魔ですが、家の中にいれば、かわいいペットだという例えです。


・明るく陽気で、好奇心旺盛な性格
 プチバセット・グリフォン・ヴァンデーンは明るく陽気な性格です。好奇心旺盛で、獲物を追うように、いつも楽しいことはないかと探しまわっています。
 飼い主に対してはとても従順で、子どもやほかの動物とも友好的に接することができます。


・独立心が強く、頑固な一面も…
 プチバセット・グリフォン・ヴァンデーンは、独立心が強く、頑固な一面もあるため、子犬のときから、しっかりとしつけをする必要があります。
 落ち着きがないところがあり、気がそれてしまって、あまり集中力が続かないところがあるので、子犬の好きな遊びを交えながらしつけをするとよいでしょう。
 あまり寒くないところであれば屋外での飼い方も可能ですが、温かい寝床をよういしてあげましょう。


・たくさん運動をさせてあげる飼い方を
 プチバセット・グリフォン・ヴァンデーンは、一日中狩猟ができるほど、スタミナ抜群で疲れ知らずの行動的な犬種です。小型犬ではあっても、毎日しっかり散歩と運動をさせる必要があります。

 アクティブなので、ドッグランなど野外で自由に遊べる場所で思いっきり走らせてあげるとよいでしょう。アウトドアやアジリティなどのスポーツにも向いています。
 猟犬の習性から、行ったら行きっぱなしにならないよう、子犬のうちからしっかりと、呼び戻しのしつけはしておきましょう。

 被毛のブラッシングはそれほど大変ではありませんが、垂れ耳で、定期的に耳の掃除をしたほうがよいので、子犬のうちから体を触らせることに慣れさせる飼い方をして、お手入れをしやすくしましょう。

ハバニーズの子犬の飼い方のポイント


・原産地は地中海西部、改良はキューバ
 ハバニーズは、16世紀にスペイン人によって、キューバの州とハバナへと持ちこまれたと考えられており、唯一のキューバ原産の犬種で、現在では、キューバの国犬になっています。

 キューバの上流階級に愛され、愛玩犬として、ロシアやフランスへと渡りましたが、輸出された先々で次々に革命がおこり、貴族たちが地位を追われたため、各地にいたハバニーズも絶滅してしまいました。20世紀になり、本国キューバでの革命から生き残った犬たちは、アメリカへ送られ、プードルなどと交配して、現在のハバニーズとなりました。
 アメリカでの人気は現在でも高く、革命後のキューバでは、国犬でありながら、希少な犬種となっています。


・愛情深く、忠実で、しつけも入りやすい
 ハバニーズは明るく陽気で、とても活発です。飛び跳ねるように歩く長毛の小型犬で、動き回る道化のようにおどけて見せたり、周囲に愛想を振りまいて喜ばせるのが大好きです。貴族の愛玩犬だった歴史もありますが、芸をしてサーカスなどで活躍していたこともあります。飼い主に対する愛情がとても深く、忠実です。

 ハバニーズは温和な性格で、小さい子どもやほかの動物とも仲良く暮らすことができます。JKC規定では体高23~27cmとなっており、体重も3~6㎏ほどの小型犬で、問題行動も少ない犬種です。
  ハバニーズは物覚えがよく、しつけも入りやすいので、子犬のうちに最低限のしつけだけはしておくとよいでしょう。


・いろいろな環境に慣れさせ、社会性を培う飼い方を
 ハバニーズには、社交性や協調性もありますが、やや臆病で、警戒心が強いところがあります。そのため、子犬のころから人や犬に慣れさせ、いろいろな環境を経験させる飼い方を心がけ、臆病な性格を改善してあげると、活発で陽気なところがより強調されるようになるでしょう。


・毎日の被毛のお手入れが必要
 ハバニーズの被毛は真っ白な綿のような巻き毛で、毎日お手入れをしないと、汚れが目立ち、すぐに毛玉ができてしまいます。
 子犬のうちから、体中を触られることに慣れさせる飼い方をして、ブラッシングなどの手入れを嫌がらないようにしつけをしておきましょう。

ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレンの子犬の飼い方のポイント


・ベルジアン・シェパード・ドッグの中では日本で一番人気
 19世紀のベルギーで、牧羊犬の仕事が減って、激減した「ベルジアン・シェパード・ドッグ」を調査した結果、ベルジアン・シェパード・ドッグは一つの犬種ではなく、地域ごとにはっきり異なる特徴を持った4タイプの犬種に分けることができると判明しました。

 黄色やフォーン(小鹿色の茶)と黒の混色のベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン、短毛のベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア、黒い長毛のベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダール、針金のような巻き毛のベルジアン・シェパード・ドッグ・ラケノアの4タイプがあり、世界的には、ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダールが一番人気です。しかし、日本ではベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレンの方が登録数が多く、人気があるようです。


・運動能力が高く、穏やかで友好的
 ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレンは、タービュレン村産の牧羊犬で羊の誘導をしていました。ベルジアン・シェパード・ドッグ中で、一番穏やかで、優しい性格です。友好的すぎて番犬には向きません。
 神経質なところもあまりなく、人にも犬にもフレンドリーで、一緒に遊ぶことができるため、ペットとして飼いやすい犬種です。

 また、運動能力に大変高くいので、ドッグスポーツをさせたり、アウトドアを一緒に楽しむ飼い方に適しています。特にドッグスポーツやアウトドアを楽しもうと思う場合には、まず子犬のうちから、呼び戻しのしつけを確実に入れるようにしましょう


・子犬は、愛情をもってしつけ、ほめて伸ばす
 ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレンは、ほかのベルジアン・シェパード・ドッグ同様、飼い主には大変忠実で、しつけをすればするほど、どんどん覚えて行く賢さがあります。子犬にも、どんどんしつけをしましょう。
 ただし、心がとても繊細で、厳しく怒られると傷き、記憶力が良いので、そのことを、いつまでも覚えています。ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレンの能力を引き出すためにも、愛情を持って、褒めて伸ばすしつけをするとよいでしょう。

フレンチ・ブリタニー・スパニエルの子犬の飼い方のポイント


・外見はスパニエルとセターの中間
 フレンチ・ブリタニー・スパニエルはフランスのブルターニュ地方原産の犬種で、16~18世紀には鳥猟犬として、とても人気の高い犬種でした。
 先祖は、すでに絶滅したシャン・ド・オイルというセターだと考えられており、フレンチ・ブリタニー・スパニエルがスパニエルとセターの中間のような外見をしているのは、セターの血が流れているためです。

 19世紀にイギリスからほかの猟犬が輸入されるようになり、20世紀後半には狩猟自体があまり行われなくなったため、激減しましたが、愛好家の手によって、現在では頭数を回復することができました。


・明るく温和で、平和主義
 明るく陽気で、人懐っこく、温厚な性格で、しつけにも自発的に取り組み、我慢強く、状況判断を自分ですることができるので、ペットとして、とても飼いやすい犬種です。
 飼い主にはとても従順で、精神的にバランスがとれていて、平和主義で戦いは好まないので、小さい子どもやほかの動物とも仲良くすることができます。
しつけも入りやすいので、子犬のときからどんどんしつけてあげましょう。


・冷静であり、やや臆病なところも…
フレンチ・ブリタニー・スパニエルは冷静に状況分析をすることが
できますが、平和主義な性格のため、やや臆病なところがあります。
子犬のころから、人や犬に慣れさせるほか、いろいろな所に連れていき、
たくさんの経験を積ませるしつけをすることで、経験値が増し、
臆病な性質が改善される場合があります。

大変頭のよい犬種なので、フレンチ・ブリタニー・スパニエルの
優しく温和な性格も尊重してあげながら、無理強いすることなく、
優しくしつけてあげるとよいでしょう。


・鳥猟犬だったため、運動量は豊富
フレンチ・ブリタニー・スパニエルは鳥猟犬だったため、
スタミナは抜群で、運動量は豊富です。
散歩や運動はたっぷりとしてあげるようにしましょう。
猟犬の特性として、行ったり行きっぱなしになってしまうことがあるので、
子犬のときに呼び戻しのしつけはしっかりと行いましょう。

アメリカン・ブリタニー・スパニエルの子犬の飼い方のポイント


・アメリカで改良されたフレンチ・ブリタニー・スパニエル
 17世紀フランスのブルターニュ地方にいたスパニエル種を原種として、19世紀に多目的の鳥猟犬として改良され人気のあった、フレンチ・ブリタニー・スパニエルは、1930年にアメリカに輸入され、すぐに人気犬種となりました。
 翌年にはアメリカに適した犬種に改良する計画が盛り上がり、1942年にはアメリカン・ブリタニー・スパニエルが犬種として完成しました。

 アメリカン・ブリタニー・スパニエルとフレンチ・ブリタニー・スパニエルの違いは、体高さや体重、頭の大きさ、筋肉の付き方、毛色などで、マズルはアメリカン・ブリタニー・スパニエルの方が長くて太いようです。
 FCIにおいては、フレンチ・ブリタニー・スパニエルとの違いが微妙なため、公認はされておらず、現在ではアメリカ国内のみで飼育されています。
 区別をしない場合は単に「ブリタニー」ともよばれています。


・明るく温和な性格で、平和主義
 アメリカン・ブリタニー・スパニエルの性格は、フレンチ・ブリタニー・スパニエル同様、明るく陽気で、人懐っこく、温厚な性格です。
 飼い主にはとても従順で、小さい子どもやほかの動物とも仲良くすることできる、精神的にもバランスがとれた、平和主義で戦いを好まない犬種です。
しつけにも自発的に取り組み、我慢強く、状況判断を自分ですることができるので、ペットとして、とても飼いやすい犬種です。子犬のときからどんどんしつけてあげましょう。


・冷静だが、やや臆病…
 アメリカン・ブリタニー・スパニエルは冷静に状況分析をすることができますが、平和主義で、やや臆病なところがあります。
 子犬のころから、人や犬に慣れさせるほか、いろいろな所に連れていき、たくさんの経験を積ませる飼い方をしてあげると、経験値が増し、臆病な性質が改善されていきます。
 大変頭のよい犬種なので、その優しく温和な性格も尊重してあげながら、無理強いすることなく、優しくしつけてあげましょう。


・運動量の多い鳥猟犬
 アメリカン・ブリタニー・スパニエルは鳥猟犬だったため、スタミナは抜群で、運動量は豊富です。散歩や運動はたっぷりとしてあげるようにしましょう。

ベルジアン・グリフォンの子犬の飼い方のポイント


・ブリュッセル・グリフォンやプチ・ブラバンソンとは兄弟犬
 ベルジアン・グリフォンは、17世紀にネズミなどの害獣駆除のために作出され、
ブリュッセル・グリフォンと同じく、上流貴族の抱き犬として愛されるようになりました。その時代は短吻種がブームだったため、パグやキング・チャールズ・スパニエルなどの血が導入され、現在のような姿になったようです。

 ベルジアン・グリフォンは黒い針金状のラフコートで、同じベルギー原産で色違いのブリュッセル・グリフォン、短毛種のプチ・ブラバンソンとは兄弟犬です。
 元々、同犬種として扱われていて、1880年代に別犬種として扱われるようになりましたが、現在も、アメリカやイギリスでは3犬種を同一犬種のカラーバリエーションとして扱ったりなど、各国のケネルクラブによって取扱いは様々です。

 日本のJKCでは、3犬種はすべて別犬種として公認登録しています。
ベルジアン・グリフォンはブリュッセル・グリフォン同様、繁殖がとても難しとされています。

・子犬のうちから、人や犬に慣れさせる飼い方を
 ベルジアン・グリフォンはルーツにヨークシャ・テリアの血も流れており、テリアのような明るさがあり、にぎやかに感じるほど、陽気で活発なところがあります。
 しかし、見知らぬ人や犬に対しては警戒心をあらわにし、吠えたてることがあります。このような神経質な側面が、大きく表に出ないようにしつけるためには、子犬のうちから、人や犬に慣れさせる飼い方を心がけ、社会性を身につけさせましょう。


・気難しいところもあるので、個性を尊重したしつけを…
 家族に対してはとても従順なベルジアン・グリフォンですが、独立心旺盛で、プライドが高く頑固なところもあります。しつけをする際には、個性を尊重してあげることが大事です。子犬のうちから、飼い主との信頼関係をきちんと作り、基本的なしつけから根気強く取り組みましょう。


・暑さにも、寒さにも弱い
 短吻種なため暑さにはとても弱いですが、寒さにも弱いので、暑さ・寒さ対策には注意してあげましょう。
 ブラッシングがしやすいように、子犬のうちから体を触ることに慣れさせる飼い方を心がけましょう。

ベドリントン・テリアの子犬の飼い方のポイント


・子ヒツジの皮を被ったオオカミ
 ベドリントン・テリアは、19世紀にイギリスのノーザンバーランド州の炭鉱の街ベドリントンで誕生した犬種で、「子ヒツジのような風貌」と例えられることが多い、独特な容姿をしています。
 正確な起源は不明ですが、キツネやアナグマ、ウサギなどの狩りをするための狩猟犬として作出され、強い狩猟本能を持つことから、闘犬として使われていたこともあるようです。


・エネルギッシュで、遊ぶの大好き
 ベドリントン・テリアはとても活発でエネルギッシュです。遊ぶのが大好きで、小さい子どもとも仲良く遊ぶことができ、子どもたちの荒っぽい遊びにも付き合ってくれる寛容さがあります。飼い主に対しては大変従順で、飼い主と一緒にいることに幸せを感じるようです。

・警戒心が強く、攻撃的な一面も…
 ベドリントン・テリアは普段は温和で穏やかな性格ですが、見知らぬ人や犬に対しては警戒心を強く表わし、相手の動きや相手が仕掛けてきた場合には、攻撃的な面を見せて、勇猛果敢に応戦します。

 テリア気質も強く、かなり頑固な性格で、意思を曲げないところがあり、それが原因でほかの犬とトラブルを起こす場合もあります。
 このようなトラブルを回避させるためにも、まず、子犬のうちから人や犬に慣れさせる飼い方を心がけ、社会性を身につけさせるしつけをすることが大事です。


・子犬の社会化と毎日の運動が飼い方のポイント
 また、ベドリントン・テリアは短気で興奮しやすく、興奮すると飼い主の声も耳に入らず、手がつけられない状態になってしまうことがあります。
 他の人や犬と仲良くやっていく社会性を養うことと、日常的にストレスを溜めないように、毎日しっかり散歩や運動をさせることが大事です。

 ベドリントン・テリアは遊ぶことが大好きなので、ドッグランなどで自由に走り回らせてあげられるよう、子犬のうちから、呼び戻しのしつけはしっかり行いましょう。定期的な被毛の刈りこみが必要なので、子犬のうちから体を触ることに慣れさせる飼い方をして、お手入れをさせるようにしつけましょう。

スタッフォードシャー・ブル・テリアの子犬のしつけ方


・ギャンブルの闘犬として誕生
 スタッフォードシャー・ブル・テリアは、18~19世紀にかけて、闘牛が盛んだったイギリスで、ブルドッグと数種類のテリアなどを交配して作られました。
 骨太で筋肉質のがっしりとした体格の中型犬で、闘犬や番犬として愛好されました。アメリカに渡り、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアや、「ピットブル」として有名なアメリカン・ピット・ブル・テリアの基礎犬になりました。


・穏やかな性格への改良
 1835年にイギリスで闘犬が廃止されると、スタッフォードシャー・ブル・テリアをペットやショードック用に、獰猛性を排除して穏やかな犬種に改良するべく、マンチェスター・テリアが交配されました。現在、イギリス国内の登録ベスト5に必ず入るほど人気の犬種です。

 スタッフォードシャー・ブル・テリアは、陽気で、人懐っこく、飼い主には従順で、深い親愛の情を示します。見知らぬ人や犬に対しても、愛きょうを見せ、穏やかに接することができます。


・飼い方の難易度が高い、闘犬資質
 改良され、飼いやすくなったとはいえ、大胆で不屈の精神をもつスタッフォードシャー・ブル・テリアの闘犬としての資質は残っています。初めて犬を飼う人や、犬のしつけに慣れていない人には飼い方が難しいです。ちょっとしたことで、瞬間的に興奮して、攻撃することがあるので、子犬のうちから、徹底したしつけをしましょう。

 ただし、追い詰めたり、厳しく接しすぎると逆効果です。
 飼い主は、犬が興奮状態にあってもきちんと制御できるように、リーダーシップのとり方や制止、安全対策、子犬の服従訓練などを理解しておくべきです。


・ドッグランは、社会性を身につけてから
 スタッフォードシャー・ブル・テリアは運動能力が高く、遊ぶことも好きなので、毎日しっかり散歩や運動をさせましょう。ただし、ドッグランなどに入れるには、子犬のころに人や犬に慣れさせる飼い方をして、ほかの犬に対して攻撃的にならないよう、きちんと社会性を身につけさせる必要があります。

 痛みに強く、怪我や病気の発見が遅れる事があるので、子犬のころから体のチェックや観察をする習慣をもちましょう。

ポリッシュ・ローランド・シープドッグの子犬の飼い方のポイント


・「ポリッシュ」「PON(ポン)」の愛称で人気
 ポリッシュ・ローランド・シープドッグは、ポーランドのローランド地域原産の牧羊犬で、16世紀ころからチべタン・テリアやプーリーなどと交配が行われ、19世紀後半に犬種が固定しました。ビアデッド・コリーやオールド・イングリッシュ・シープドッグの祖先犬にあたるため、容姿が似ています。

 第二次大戦で絶滅寸前になりましたが、愛好家の非常な努力により、頭数を増やして現在に至ります。


・明るく活発でありながら、温厚
 ポリッシュ・ローランド・シープドッグは明るく活発で、とても温厚で優しい性格です。飼い主に対してはとても従順で、小さな子どもやほかの動物に対しても友好的に接することができます。牧羊犬だったため記憶力がよく、子犬のときから一つ一つ丁寧にしつけていけば、とても飼いやすい、ペットとしても人気の高い犬種です。

 ただし、しつけなどのトレーニングに対して、あまり積極的な方ではありません。遊び好きなので、遊びの中にしつけを取り入れ、少しずつ根気強くしつけていくとよいでしょう。


・社会化を意識した子犬の飼い方を
 ポリッシュ・ローランド・シープドッグに攻撃的なところはありませんが、飼い主以外の見知らぬ人や犬に対して、警戒心を強く示すことがあります。また、「怪しくない」と判断すれば、友好的に接することが出来ます。

 子犬のうちから、たくさんの人や犬に接するようにさせ、多くの経験を積ませる飼い方を心がけ、社会性を身につけさせてあげれば、より多くの場面で、友好的に接することができるようになります。


・飼い方の注意点は、体重管理と皮膚疾患
 ポリッシュ・ローランド・シープドッグは太りやすく、体重が増えると、関節を痛めやすくなるので、運動不足に注意しましょう。また、長時間の散歩よりも、フリスビーなどのスポーツや知的刺激を取り入れた運動などを好みます。

 防寒性に優れた長く柔らかいむく毛は、毛量が多く、皮膚が蒸れて皮膚疾患になりやすいので、毛玉取りやブラッシングが欠かせません。子犬のうちから意識的に体を触らせる飼い方をして、お手入れをしやすくしましょう。

スキッパーキの子犬の飼い方のポイント



・「小さな羊飼い(牧羊犬)」
 スキッパーキは、ベルギーのフランダース地方で飼われていた「ルーベルナール」という黒毛の牧羊犬がルーツとされており、大型に改良したのがベルジアン・シェパード、小型したのがスキッパーキと考えらています。
 スピッツタイプの小型犬で、被毛は圧倒的に黒が多い。

 ブリュッセルと近郊都市を結ぶ運河を航行する貨物船の番犬として重宝されていたために、名前の由来も「小さな船乗り」だと考えられていましたが、フランドール方言の「小さな羊飼い(牧羊犬)」に由来するという説がベルギーで一般化しました。
 1885年にベルギーのマリー・アンリエット王妃に飼われたことで、ブームとなり、世界各地に広まって行きました。


・好奇心も警戒心も強く、番犬向き
 スキッパーキは明るく陽気な性格で、好奇心旺盛ですが、見知らぬ人や犬に対しては警戒心が強く、とても番犬に向いた素質があります。
 JKC規定では理想体重4~7㎏とされ、小型ですが、害獣となる小動物を追う番犬や牧羊犬として働いていたため、大変活発です。生命力にあふれ、せわしないほどに激しく動き回ります。


・子犬のしつけには、遊びの要素を取り入れて!
 スキッパーキの学習能力は高いのですが、自由に動き回ることが好きで、かなり飽きっぽく、しつけの際は集中力を持続させるのが難しいです。
 しつけに遊びの要素を入れたり、生活や遊びの間にしつけ要素を組み込むなど、飼い方を工夫しましょう。

 頑固なところがあり、成犬にしつけをし直すのは難しいので、子犬のうちに基本的なしつけから根気強く取り組みましょう。
 また、子犬のときから、なるべく人や犬に多く触れさせる飼い方を心がけ、いろいろなところへ連れて行って、社会性を培うと、落ち着いた対応ができるようになります。


・引っぱり癖に注意
 スキッパーキは活発で好奇心が強いので、散歩や運動をたくさんさせてあげましょう。 また、疲れ知らずで動きまわり、リードを引っ張ることが多いので、子犬時代から引っ張り癖をつけないように注意しましょう。
 毛量の多いダブルコートなので、子犬のうちから体を触らせるのに慣れさせる飼い方をして、むだ毛とりやブラッシングをしやすくしましょう。



ラサ・アプソの子犬の飼い方のポイント


・飼う人に幸運をもたらす犬(魔除け)
 ラサ・アプソは、頭から足の先まで豊かな長毛に覆われた小型犬で、チベット仏教の聖都ラサ市の寺院で、2000年もの間、僧侶や貴族だけに飼われていました。
 チベット仏教のダライ・ラマは、中国の皇帝にラサ・アプソを献上する伝統があり、その伝統は1908年にラスト・エンペラーとなる宣統帝にラサ・アプソを送るまで続いていたそうです。

 中国宮廷の門外不出の犬、ペキニーズとラサ・アプソとを交配して作出されたのが、シーズだと言われています。


・聴覚が非常に優れている
 ラサ・アプソは非常に優れた聴覚をもち、来訪者の足音を遠くから聞きわけることができるといわれています。不審者の来訪を聞きわけられたり、雪山に同行して雪崩の前兆を知らせることができたりと、とても重宝されていたようです。


・警戒心が強く、ペースを乱されるのは嫌い…
 ラサ・アプソはとても無邪気で、明るく陽気な性格で、飼い主に忠実で愛情深い犬ですが、見知らぬ人や犬に対してはとても神経質で、強い警戒心を抱きます。
 自立心旺盛でプライドが高いため、「イヤなことはイヤ」というタイプで、小さい子どもやほかの犬がふざけてきたり、遊ぼうとちょっかいを出してきたりすると、寛容にはなれず、ともすれば攻撃に転じることもあります。


・しつけは難しいので、根気強く取り組んで
 ラサ・アプソはプライドが非常に高く、頑固でマイペースなため、大人になればなるほど、しつけをするのが難しくなります。順応性のある子犬のうちしかできないと思って、しつけにはきちんと取り組みましょう。子犬のうちから、人や犬に慣れさせる飼い方を心がけ、社会性を培いましょう。無邪気で甘えん坊な性格を生かし、飼い主と遊びながら、少しずつ、そして根気強く、しつけをしていきましょう。


・子犬のうちから体を触ることに慣れさせる飼い方を
 ラサ・アプソは長く伸びる長毛のダブルコートで、被毛の毛量が多いので、毎日、丁寧にブラッシングをしないと毛玉になってしまいます。
 手入れを嫌がらずにでさせるように、子犬のうちから体を触ることに慣れさせる飼い方を心がけましょう。

チャウチャウの子犬の飼い方のポイント


・チャウチャウと秋田犬は遺伝的に近縁

 チャウチャウは、中国華北原産の中型犬で、がっしりとした体格と、羊毛のように厚い下毛と青黒い舌が特徴です。詳しいルーツは明らかになっていませんが、2000年以上前から中国に存在していたようで、美術品などに姿が残されています。
 2004年のDNA分析の結果で、チャウチャウと同じ青い舌を持つシャー・ペイよりも、日本の秋田犬の方が、遺伝的に近いことがわかりました。


・食用の歴史の中、歩くのが苦手に…
 番犬やそり犬、猟犬としても活躍しましたが、最も需要があったのは食用で、穀物のみで飼育して肉(食用)、毛皮(衣料用)、骨(漢方用)が使われました。現在の中国でも、伝統料理として食べる人はいます。
 チャウチャウを食用にするにあたって、太りやすくするため、後ろ足がまっすぐ棒状に「改良」され、あまり早く歩けなくなりました。


・無愛想だが従順な番犬タイプ
 チャウチャウは独立心が強く、物静かで、落ち着いた性格です。飼い主にすらあまり愛想がないのですが、飼い主に対しては従順です。
 警戒心が強く、神経質ですが、臆病ではないので、よい番犬になります。

 ただし、チャウチャウは他人への非常に強い警戒心をもつので、成犬になって攻撃的にならないよう、子犬のころから、人や犬に慣れさせる飼い方を心がけて、、しっかり服従訓練などのしつけをする必要があります。
 子犬のころから、多くの経験を積ませ、社会性を培うことで、警戒心や攻撃性を抑えることができます。


・飼い方の注意点は、運動(体重)管理と暑さ対策
 歩きにくい後ろ足に加え、体重も重く、あまり活発に動きたがらないので、太りやすく、心臓に負担がかかりやすくなっています。
 病気を防ぐためにも、子犬時代から適度な運動をさせ、ゆっくりでも毎日散歩をする習慣をつけるよう、子犬のころからしつけましょう。

 チャウチャウは寒さには強く、暑さには非常に弱いので、暑い時期にはクーラーを入れるようにしましょう。散歩も早朝や夜に行くなど、熱中症にならないように、
細心の注意を払うようにしましょう。
 また、子犬のうちから体を触ることに慣れさせる飼い方をして、お手入れをしやすいようにしつけましょう。


ビアデッド・コリーの子犬の飼い方のポイント


・先祖は約2000年前から、牧羊犬として活躍
 ビアデッド・コリーの先祖は、スコットランドのハイランド地方で活躍していた
牧羊犬だといわれています。耐水性にすぐれた被毛を持つこの牧羊犬と、1514年にスコットランドに連れてこられた、3頭のポリッシュ・ローランド・シープドッグが、現在のビアデッド・コリーの基礎となりました。


・ビアデッドとは「口ひげ(ビアード)」から
 ビアデッド・コリーの名前の由来は、その特徴でもある口ひげのような毛が生えていることによります。この全身を覆うやわらかくて長い毛は、耐水性・防寒性に優れていたので、全天候型で牧羊の仕事をすることができました。
そのため、アンダーコートの毛量が大変多く、毛玉ができやすいので、毎日のブラッシングが欠かせません。子犬のうちから、ブラッシングが好きになるように、しつけましょう。


・飼い方のポイントはたっぷりの運動
 ビアデッド・コリーは見た目のイメージとは違い、とても活発で明るく陽気です。
元々は牧羊犬なので、走るのも大好きで、体は引き締まっていて丈夫です。
 飼い方で必要なことは、散歩や運動をたっぷり行うことです。定期的にドッグランなどに連れて行って、自由に走らせてあげるとよいでしょう。


・家族には従順で、とても甘えん坊
 家族に対してはとても従順で、甘えん坊です。
 牧羊犬は賢く、飼い主の心を読む洞察力に優れているため、状況判断をすることができます。飼い主との間にきちんとした信頼関係が結ばれる飼い方をすれば、とてもよいパートナーとなり、子どもの面倒も見てくれるような、優しさがあります。
 そのためにも、子犬のときから一貫性のあるしつけをすることが、何よりも大事です。


・若いころは、飼い方に手を焼くほど活動的
 ビアデッド・コリーの多くは、子犬から青年期にかけては、飼い方に手を焼くほど、活動的になるので、子犬のときから、しっかりしつけをしましょう。
 また、JKCの規定では体高は、オスは53~55cm、メスは51~53cmで、体重も20~30㎏になる犬種なので、子犬のうちから引っ張り癖をつけないように、注意しましょう。

ジャイアント・シュナウザーの子犬の飼い方のポイント


・スタンダード・シュナウザーを基礎に作出
 シュナウザーにはミニチュア・シュナウザー、スタンダード・シュナウザー、そして、ジャイアント・シュナウザーの3種類がいます。ジャイアント・シュナウザーはドイツ南部のバイエルン地方やヴュルテンベルク地方で、スタンダード・シュナウザーを大型化した、力強い牛追い犬、全天候型の牧畜犬を作出するため、スタンダード・シュナウザーを基にして、グレート・デン、ブービエ・デ・フランダース、スタンダード・プードル、ロット・ワイラーなどと交配して作出されました。


・学習能力が高く、穏やかでおとなしい
 ジャイアント・シュナウザーは学習能力が非常に高く、自らで考えて状況判断をし、行動することができる、大変賢い犬種です。飼い主に対しては大変忠実で、愛情深く、興奮して騒ぎたてることもなく、穏やかでおとなしい性格です。


・勇猛果敢で大胆不敵、番犬として最適
 ジャイアント・シュナウザーは牛追い犬のほか、警察犬や警護犬としても活躍しており、見知らぬ人や犬など、自分が怪しいと判断した場合は、大胆不敵に立ち向かって行きます。責任感が強く、任された仕事は徹底的にこなそうとするので、番犬としても最適です。飼い主への忠誠心が強く、飼い主を守るために勇猛果敢に挑んでいきます。


・防衛本能が強い大型犬、子犬時代のしつけが重要!
 ジャイアント・シュナウザーは大変優秀な犬種ですが、防衛本能がとても強いため、子犬のときからしっかりと良いこと悪いことを教えて、飼い主が望む姿にしつけてあげることが大事です。ジャイアント・シュナウザーは理解力があるので、しつけをすればするほど、賢くなっていきます。

 また、JKC規定では体高60~70cm、体重35~47㎏とかなり大きく成長するので、引っ張り癖をつけないように、しつけましょう。
 子犬のうちから飼い主がリーダーであることをはっきりと認識させる飼い方をしましょう。運動量も多い犬種なので、毎日の散歩や運動はしっかりする必要がありますが、体が大きく、体重が重いため、関節炎に注意しましょう。

プーリーの子犬の飼い方のポイント


・ハンガリー原産、ドレッドヘアーの牧畜犬
 プーリーの祖先は9世紀ごろに、遊牧民のマジャール人によって、ハンガリーのドナウ地域に連れてこられた牧畜犬と考えられています。

 同じくハンガリー原産でひとまわり大きいのコモンドールと一緒に家畜の群れの面倒を見ており、コモンドールは番犬として夜間の警戒にあたり、プーリーが昼間の家畜の面倒を見ていたようです。


・活動的で、独立心が強い
 プーリーは全身防水性のロープ状の被毛で覆われ、顔が見えないような容姿をしていますが、牧畜犬として活躍していたため、とても活動的で、身軽に走り回ります。 自分で判断する力がある一方、独立心が強いため、なるべく子犬のうちから服従訓練のしつけを行う必要があります。


・縄張り意識と防衛本能が強い
 飼い主にはとても忠実ですが、縄張り意識が非常に強く、見知らぬ人や犬に対しては、牧畜犬の本能から、激しく威嚇して追い払おうとします。
 また、飼い主のことを守ろうとするため、怪しいと感じた相手に対しては警戒心を緩めず、時には攻撃をしかけることもあります。

 プーリーは大変賢い犬種なので、子犬のうちから人や犬に対して慣れさせる飼い方をしましょう。また、子犬のときから多くの場所に連れて行き、社会性を培い、経験を積ませることもプーリーのしつけの一貫として必要です。


・飼い主との上下関係をはっきりと!
 プーリーは大変優秀な牧畜犬の素質を持っているので、飼い方次第では家庭犬としても、大変優秀で、飼い主の役に立つ犬になることができます。
 独立心が強く、成犬してからしつけをするのは難しいため、子犬時代の飼い方が一生を左右すると考えて、根気強くしつけに取り組みましょう。
 飼い主がリーダーであることをはっきり理解させる飼い方を心がけましょう。


・皮膚病にならないよう、プロのトリマーによる手入れが必要
 プーリーのロープのような縄状の被毛は、伸び続けるため、家庭でペットとして飼う場合は、カットすることが多いようです。濡れると乾きにくいので、皮膚病にならないよう気をつけましょう。子犬のうちから体を触らせることに慣れさせる飼い方をして、お手入れがしやすいようにしつけましょう。

シーリハム・テリアの子犬の飼い方のポイント


・高い狩猟能力を持つ攻撃的なテリア
 シーリハム・テリアは、1850~1891年に、イギリスのウェールズで、ジョン・エドワード大佐が「オッター・ハウンドと一緒に水辺で働く猟犬を得る」ことを目的に、多くのテリア系を掛け合わせて作出した、比較的新しい犬種です。エドワーズ大佐は勇猛果敢で恐れ知らずの犬種を作出するために、生後2~3カ月の子犬に、キツネを見せるテストを行い、攻撃的な態度を見せた子犬のみを残し、繁殖させていったと言われています。

 シーリハム・テリアは、地中に潜って獲物と戦い、捕らえるタイプの猟犬として、アナグマやキツネ、カワウソなどの猟に非常高い狩猟能力を発揮し、熊狩りに使われたこともあると言われています。


・ショードッグと実猟犬の矛盾…
 シーリハム・テリアは1903年にドッグショーに初めて出場し、注目を浴びることになりました。ペットやショー・ドッグとして体型や色が改良され、攻撃的な性格も薄められていきました。ここにきて、攻撃的な性格をわざと選んで繁殖させてきた事との矛盾が生じ、賛否両論が巻き起こった結果、実猟犬としての特徴を残したまま、現在はペットやショードッグとして飼われ、少数ですが猟犬としても利用れています。


・飼い方の難しい、非常に強いテリア気質
 シーリハム・テリアは、非常に強いテリア気質を持ち、気が強く、勇猛果敢です。飼い主には愛情深いですが、見知らぬ人や犬に対しては本気で攻撃性を向けることがあります。また、大きな声で吠えるように改良されてきたため、子犬のころから、無駄吠えのしつけに悩まされることになるでしょう。

 シーリハム・テリアのしつけは素人には難しいとされます。
 子犬のころから気性が激しいため、厳しくしっかりとしつけをする必要があります。


・しっかりと運動をして攻撃性を抑える飼い方を
 シーリハム・テリアの運動量はそれほど多くはありませんが、運動不足でストレスがたまるのを抑え、社会性を身につけるために、毎日欠かさず散歩や運動をさせましょう。子犬のうちから他の人や犬に慣れさせる飼い方を心がけましょう。

ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアの子犬の飼い方のポイント


・ジャーマン・シェパードに良く似た容姿
 ベルジアン・シェパード・ドッグには、ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア、ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン、ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダール、ベルジアン・シェパード・ドッグ・ラケノアの4タイプがあります。ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアは、4タイプ中唯一の短毛種で、ジャーマン・シェパードとよく似ています。

 ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアはベルギーのメッヘレン原産で、牧羊犬や番犬として使われていました。


・実用に特化した働き者の犬種
 ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアは、ほかのベルジアン・シェパード・ドッグの中で、特に実用に特化しています。現在も、警察犬や麻薬探知犬、国境警備犬、介護犬、セラピー犬などの使役犬として活躍している、一番の働きものです。
 使命感に燃え、大変賢く、しつけを楽しむことができる犬で、飼い主に対しても大変忠実です。また、陽気で明るく、愛想もよいため、ペットとして飼っても、よき家族となることでしょう。


・子犬のころから社会化を意識した飼い方を
 ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアは、見知らぬ人や犬などに対して、大変用心深く、強い警戒心を抱きます。
 ペットとして飼育する場合には、攻撃的な性格にならないように、子犬のころから人や犬に慣れさせる飼い方を心がけ、社会性を身につけさせるしつけをすることが大事です。賢い犬なので、


・身体能力が高く、非常にエネルギッシュ
 ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアの飼い方で注意が必要な点は、かなりの運動量が必要ということです。大変身体能力が高く、子犬のころからしっかり散歩や運動をさせる必要があります。ジョギングや走り回るスポーツなど、ある程度激しい運動もさせてあげましょう。 力も強いので、リードの引っ張り癖をつけさせないよう、子犬のときからしつけましょう。

また、子犬のうちから体中を触らせることに慣れさせる飼い方をして、お手入れがしやすいようにしつけましょう。

2013年12月3日火曜日

オールド・イングリッシュ・シープドッグの子犬の飼い方のポイント


・ミュージカル「アニー」にも登場
 オールド・イングリッシュ・シープドッグの起源には諸説あり、正確なことはわかっていません。その名のとおり、昔のイギリスの田舎で家畜を管理したり、市場に護送する牧羊犬として活躍していました。19世紀中ごろ、イギリスでは人々のために働く作業犬は免税対象となっており、その証明で断尾をする習慣があったため、ボブ・テール(短い尾)というニックネームがつけられました。
 1880年代にアメリカに輸出されると、20世紀初頭には裕福な家庭の半数が、オールド・イングリッシュ・シープドッグを飼っているといわれるほどの人気になりました。

・明るく陽気なイタズラっ子
 オールド・イングリッシュ・シープドッグは明るく陽気な性格で、イタズラも大好きです。、毛むくじゃらでわかりにくいですが、イタズラをしようとするときには、目をキラキラさせ、イタズラっ子のような表情をしています。
 

・激しい気性を制御できる飼い方をしましょう
 オールド・イングリッシュ・シープドッグは家族には従順ですが、家畜の護衛をしていた牧羊犬だったので、自分が怪しいと思った見知らぬ人や犬に対して、激しい攻撃性を見せる、とても勇敢なところがあります。
 最近では、その激しい気性が品種改良され、かなり冷静になってきましたが、激しい気性が潜んでいる事を前提として、オールド・イングリッシュ・シープドッグをしっかりコントロールできるように、子犬のうちからしつけましょう。

 JKC規定ではオスの理想体高は61cmで、大きいオールド・イングリッシュ・シープドッグの場合40㎏近くになる場合もあるので、子犬のうちから見知らぬ人や犬に対して慣れさせる、社会化を意識した飼い方を心がけ、十分にしつけを行う必要があります。


・しっかりと散歩と運動を!
 オールド・イングリッシュ・シープドッグは牧羊犬だったため、大変スタミナがあります。毎日しっかりと散歩や運動をさせるようにしましょう。
 また、被毛が多く、毎日ブラッシングの欠かせません。子犬のうちから体を触らせることに慣れさせる飼い方をして、お手入れを嫌がらないようにしつけましょう。

ボロニーズの子犬の飼い方のポイント


・ふわふわの被毛の貴重な贈り物
 ボロニーズは、少なくとも11世紀ごろには存在していて、権力者への贈り物として人気があった、小型の愛玩犬です。容姿が似ているビション・フリーゼやハバニーズ、ローシェン、マルチーズなどの系統と、血統の繋がりがあると考えられています。抜けにくく、臭いが少ない、水をよくはじく、ふわふわとしたむく毛のシングルコートは、低アレルゲンで犬アレルギーの人でも飼育できるといいます。


・ヨーロッパ貴族たちの抱き犬
 イタリアのボローニャ地方で人気があったボロニーズは、ヨーロッパの上流階級にも愛され、フランスのルイ16世やオーストリアのマリア・テレジア、ロシアの女帝エカテリーナなどにも可愛がられていたそうです。
 ボロニーズは人間の貴族のようにかわいがられ、高級なクリスタルガラスで作られた器で、上質な食事を与え、仔犬に授乳する人間の乳母まで雇われていたほどだったともいわれています。


・内気で、人懐っこく、甘えん坊
 ボロニーズの飼い方は難しくはありません。貴族にも愛でられた品のある動きで、手もかからない犬種で、人懐っこく、温厚で、とても甘えん坊な性格です。
 その多くが内気な性格で、ほかの人や犬には臆病なところを見せることがあります。内気で恥ずかしがりやなので、子犬のうちから人に犬に触れさせる飼い方を心がけ、社会性を身につけさせてあげましょう。ただし、子犬を抱っこして散歩に連れて行くと、ほかの人や犬に対して、極度に怯えるようになるので、注意しましょう。


・散歩や遊びが大好き
 ボロニーズは、マルチーズやシーズよりは活発で、愛玩犬の中では運動量が多い方です。散歩も好きなので、きちんと運動をさせてあげることが飼い方の前提です。
 遊び好きで、イタズラも好きなので、よいことと悪いことは子犬のうちからはっきり一貫してしつけるようにしましょう。


・子犬のうちから体を触らせるのに慣れさせる飼い方を!
 ボロニーズの毛はもつれやすく、毛玉になりやすいので、丁寧なブラッシングをしてあげましょう。白い被毛なので、目や口などの汚れも目立ちやすいです。
 子犬のうちから体を触ることに慣れさせる飼い方を心がけ、ブラッシングやお手入れを嫌がらずさせるようにしつけましょう。

エアデール・テリアの子犬の飼い方のポイント


・テリア種最大の「キング・オブ・テリア」
エアデール・テリアは「キング・オブ・テリア」と呼ばれ、テリア系で最も大きい犬種です。JKC規定ではオスの体高約58~61cm、メスで約56~59cmと
テリアの中で最大で、大変筋肉質な体格をしています。
 ルーツはイギリスのヨークシャーにあるエア渓谷(エアデール)にいた犬で、1800年代にカワウソやキツネ、イタチなどを狩る猟犬として活躍しました。

 今は絶滅したブラック・アンド・タン・テリアとオッター・ハウンド、マンチェスター・テリアなどが交配され、今の姿になりました。川の中でのカワウソ猟を得意としていたようですが、大きな動物の狩りにも使われていました。大変有能に働く、勇敢でとても賢い犬種で、現在は軍用犬や警察犬、災害救助犬などとしても活躍しています。


・自信に満ちあふれ、有能で勇敢
 エアデール・テリアは「キング・オブ・テリア」と呼ばれるだけあって、何事にも動じない自信に満ち溢れ、恐れを知らない勇敢な犬種です。
 また、与えられた仕事はかなり難しい内容でも、見事にこなすことができる、高い学習能力を持っています。

 しかしながら、独立心があり、非常にプライドが高く、筋の通った一貫性のある指示でなければ、従おうとしない頑固さがあります。
 他のテリア系の犬のように、攻撃的ではありませんが、自分より下だと判断した人や犬を、自分に従わせようとする権勢欲の強いところがあります。
 子犬のうちから、飼い方、ふるまいに気をつけて、リーダーは飼い主であることをはっきり認識させましょう。


・飼い方のポイントは、しっかり運動させて、問題行動を抑えること!
 エアデール・テリアはパワーに溢れており、子どもっぽいところがあるので、イタズラが大好きです。子犬のうちから、一貫したルールにのっとった飼い方をして、しっかりと、やっていいことと悪いことを教える必要があります。

 大変活発で運動量が多く、運動不足でストレスがたまるような飼い方をすると、家の中をメチャクチャにしてしまうことがあるので、散歩や運動はしっかりとさせましょう。
 トリミングも必要なので、子犬のうちから体中を触らせる飼い方を意識して、すすんでお手入れをさせるようにしつけましょう。

子犬のしつけ方・飼い方