・ワイマール地方の貴族のみが飼えた犬種
ワイマラナーは19世紀ドイツのワイマール地方原産の狩猟犬です。狩猟を好んだザクセン=ヴァイマル(Weimar)=アイゼナハ大公国カール・アウグスト大公にちなんでワイマラナー(Weimaraner)と名づけられ、当時は貴族にしか飼育を許されていませんでした。
・ミステリアスで美しい、シルバーグレーの賢い犬種
ワイマラナーといえば、光沢のあるビロードのようなシルバーグレーの被毛と、ミステリアスな表情が魅力ですが、性格は明るくてとても活発で、賢く、動作も機敏で、学習能力も高い犬種です。
鳥猟犬として活躍していましたが、獲物を回収するレトリバーとしても、また、警察犬や介護犬としても活躍しています。
・頑固でわがままなところも…
ワイマラナーはプライドが高く、気高い雰囲気を醸し出しています。決して社交的な犬種ではなく、見知らぬ人や犬に対しても、あまりフレンドリーではありません。
また、「人間の頭脳を持つ犬」といわれるほど賢く、自らで考え、解決することができる犬種なので、頑固で、わがままなところもあります。
飼い主に対しては大変忠実で、守ろうとする意識が強く働き、攻撃性が垣間見えることがあります。子犬のころから、見知らぬ人や犬に触れさせる飼い方を心がけ、社会性を培いましょう。頭を使うゲーム遊びもしてあげましょう。
・子犬時代から、正しいリーダーシップをとり、たっぷり愛情をそそぐ飼い方を
神経質で、寂しがり屋なので、孤独な留守番や、閉じ込められた状態が続くと、寂しさやストレスから破壊行動を起こしやすくなります。こうした問題行動の要因の多くは、しつけ不足、愛情不足、運動不足です。
ワイマラナーの飼い方で大切なのは、しっかり運動をさせて、一緒に過ごす時間をたっぷり取ってあげることと、子犬のうちから一貫したしつけをすることです。
・胃捻転に気をつけて!
ワイマラナーのように胸が深い大型犬の飼い方で注意すべきは、胃捻転になりやすい点です。子犬のころから胃捻転に配慮した飼い方を工夫して、食前食後の運動を避け、食後しばらくは落ち着いているようにしつけ、食事は1日に2回以上に分け、いっきに食べさせないようにしましょう。
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