・貴婦人たちに愛された犬
パピヨンは「蝶」を意味するフランス語で、蝶が羽開いたような特徴的な形の耳をもつため、この名が付けられました。
スペインの小型のスパニエル(鳥猟犬)がパピヨンの原種といわれています。
太陽王ルイ14世がパピヨンを溺愛したため、フランスに数多く輸入され、その後、ルイ15世の愛妾のポンパドール夫人、ルイ16世の王妃マリー・アントワネットなど、上流社会の人々の寵愛をうけました。当時の貴族たちの間では、パピヨンを主人とともに肖像画に描かせることが流行したというほどの愛されぶりでした。
・華奢なイメージですが、丈夫!
JKCの理想サイズは体高28cm以下という小型犬ですが、改良段階でスピッツやチワワが入っているため、現在でも、かなり小さめだったり、5キロ以上あったりなど、サイズには幅があります。華奢な印象のパピヨンですが、小型犬の中では比較的丈夫で、遺伝性疾患も少なく、飼育しやすいといわれています。
・活発で明るく、学習能力が高い
パピヨンは物覚えがよく、しつけやすい犬種です。
活発で、運動や遊びが大好きなので、子犬のうちから、運動や遊びを交えてしつけをすると、すぐに学習できます。
また、明るい性格の犬なので、良いところを褒めてのばしてあげましょう。
・子犬の飼い方次第で、依存性が高く、神経質になってしまうことも…
愛玩用の小型犬に多く見られることですが、飼い主への依存が高くなりやすく、飼い主の姿が見えなくなるだけで不安に感じたり、ちょっとした物音にも怯えて、ブルブル震えるなど、かなり神経質な性質をもつパピヨンもいます。
子犬のうちから、飼い主以外の人や犬にも十分慣れさせ、社会性を身につけさせる飼い方をすることが大事です。
また、元来、攻撃性が低く、人や犬に対してフレンドリーな性格のパピヨンですが、子犬のときに甘やかし過ぎる飼い方をしてしまうと、攻撃性が強く出てしまい、家族の中で自分が一番偉いと勘違いするアルファ・シンドロームになりやすいと言われています。
頭のいい犬種なので、飼い方のコツは、子犬のうちから、やっていいことと悪いこと、飼い主にとって望ましいこと望ましくないことを、しっかり教えてあげることです。
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